2016年7月31日日曜日

森で憩う

蒸し暑い日が続いています
今日も山は朝から湿度が高く
じっとりとした空気に包まれていました
こんな日には森の散歩が気持ちいいです
蝉が鳴く頭上のブナを見上げる
小さかった頃、ジュースやスイカを冷やした
森の中の湧き水へ立ち寄って
エゾアジサイにヨツスジハナカミキリ
林床には夏のきのこドクベニタケが出始めました
午後になると雷と共にどしゃ降りの雨に
一瞬にして森が雨で煙りました
そしてまた穏やかになった山
 
梅雨が明けてからは
まだ不安定な天気が続いていますが
やはり暑い時には森で憩うのが一番です
 

2016年7月29日金曜日

森の息吹

昨日から急に暑くなった八甲田
今日も朝から蒸し暑い一日になりました
あんなに肌寒い日が続いていたのに森からは蝉の声
「蝉探しに行こ」と、裏の林に出掛けてみました
「居だ!コエゾゼミだ!」
羽化真っ最中のコエゾゼミを発見
「そらっ!もうちょっとだ!」
体を震わせ少しずつ殻から抜けだしていました
時間をおいて再び見に出掛けると
羽化を終え
しばし殻につかまって羽を乾かす
このあと、木の幹を登って行った蝉は姿を消しました
もうじきこのエゾハルゼミの鳴き声が
森に鳴り響くことでしょう
長い年月をこの森で過ごし
夏のひとときを懸命に生きる
エゾハルゼミの羽化を見つめ、森の息吹を感じました
 

2016年7月28日木曜日

グダリ沼で夕涼み

どんよりとした空から時折小雨が降っていました
それでも日中は強く雨が降るわけでもなく
箒場の辺りは蒸し暑い空気に覆われていました
「こった日はグダリさ靄かかるんだよなぁ」と思い
夕方、グダリ沼に出掛けてみました
「やっぱりな」
湿度が高く、さらに風が弱いと水面に靄が漂います
水温の低さと気温の高さがこの風景を創り出します
グダリ沼の湧き水の最上流
この奥から水がこんこんと湧き出しているようです
今日はいつもより水量が多いように感じられました
対岸にたくさん咲いていたバイカモの花
例年より少し早く咲き出したようです
流れのほとりに咲くミズギクの花
昨日まで涼しいヤマセの風が吹いていた田代平も
ようやく夏らしい暑さに移ろうとしているようです
暑い時はここグダリ沼でボーっとするのが一番
一人、グダリ沼で夕涼みしてきたのでした

2016年7月27日水曜日

雨の森歩き

朝から雨が降ったり止んだりの一日でした
冷たい風をもたらすヤマセは終息したのか
午後からは南寄りの風向きに変わり
山はムシムシとした空気に包まれていました
そんな中、雨の森歩きに出掛けてきました
雨が降って暗い森
足元をよく見るとタケシマランの赤い実
暗い雨の森で鮮やかです
森で咲くイチヤクソウの花
雨に煙る裏の林

これから数日は雨の予報になっています
梅雨明け間近の雨になるのかな


2016年7月26日火曜日

夏を迎えた田代湿原

いまだヤマセの風は吹くものの
今日は気温も上がり、強い陽射しが降り注いでいました
ようやく夏らしくなった田代平です
夏を迎えた田代湿原へと出掛けてきました
「ん~、きれいな空だ」
強い陽射しに肌がジリジリします
 可憐で白い小さな花を咲かせるモウセンゴケ
カキランの花
田代湿原にもコオニユリ
池塘のスイレンも満開です
木道の繋ぎ目から茎を伸ばし咲くモウセンゴケ
踏まれなきゃいいね

湿原を囲む森からは夏蝉の鳴き音が聞こえていました
肌寒い日が続いていても山の生命は強いものです
このまま本格的な夏へと
向かっていってほしいものです

2016年7月25日月曜日

高原の夏を彩る

週末の土日はヤマセの風が強く吹き
肌寒ささえ感じる天気でした
なかなか終息しないヤマセですが
高原には夏を感じさせる花たちが咲き出しました
いまだヤマセの風は吹いていたものの
陽射しがあるぶん、暖かく感じる一日でした
たくさんの花をつけるタチギボウシ
ミズギクの花
鮮やかな色合いのコオニユリも咲き始め
草の中でジッとしているコオロギ
花たちも久しぶりの陽射しを喜んでいるようです

高原の夏を彩る花たち
短い夏を謳歌しないとね

2016年7月22日金曜日

大 暑

今日は一年のうちで最も暑い時季と言われる大暑
ところが今年の青森(特に太平洋側の地域)は涼しく
なかなか本格的な暑さにはなっていません
今日も青空ではありましたが
ヤマセの涼しい風が一日中吹いていました
朝の八甲田
すっきりと晴れ渡った空がきれいでした
火山活動による山体崩壊の跡と言われる
赤倉岳のガレ場
かつてはこの稜線にも登山道がありました
稜線伝いの登山道から見る風景は迫力に満ち
みちのく深沢温泉入り口から
赤倉岳のピークまでの標高差は
八甲田山系の登山道の中で一番です
こちらも再開が待たれる登山道のひとつです
ヤマセの風に揺れるタチギボウシの蕾に止まり
ジッとしているアキアカネ
好天は終日続きました

夏らしい暑さが来るのはもう少し先とのこと
本格的な暑さが待ち遠しいですね

2016年7月21日木曜日

花の雛岳へ

朝から穏やかな天気に
「昨日も山さ行ったけど、今日は雛岳さ行ぐがな」と
早々に身支度を済ませ出掛けてきました
登山道に咲いていたツルリンドウの花
小さくて見逃してしまいそうでした
汗をかきかき山頂到着です
いつもの雄大な眺めを堪能しながら
昨日の行程を確認してきました
今日のお目当てはこのコメツツジの花
ちょうど見頃を迎えていました
一輪だけ咲いていたアキノキリンソウ
ハクサンボウフウの花も咲いて
たくさんの花たちに蜂が寄って
夏の雛岳を謳歌していました
木漏れ日が射す登山道を戻ってきたのでした

一ヶ月ぶりの雛岳は緑濃く
夏の匂いが漂っていました
昨日は霧と雨の山行でしたが
すっきりした天気の今日
雛岳の花たちと山頂からの眺望を楽しんだのでした

2016年7月20日水曜日

復活への道2016

ちょうど一年前
刈り払いなどの整備が長年行われていなかった
雛岳分岐~高田大岳・小岳のコルまでを再整備する為の
調査登山に出掛けました
この一年間、青森市役所観光課が
様々な関係機関と協議、また認可を経て
このルートの再開が決まりました
今は再開に向け、業者による混んでしまったササなどの
刈り払い作業が進められているところです
その現状を視察する山行に出掛けて来ました
市役所観光課、山岳会
そして隊長以下ガイドクラブメンバーなどが参加し
雛岳を経て目的の場所に向かいました
雛岳分岐を高田大岳側に歩いて行くと
ブナやシナノキなどの大木が静かに立っています
きれいに刈り払われた登山道を行く
去年の調査登山にも参加したメンバーは
「去年と全然違う! 楽だじゃぁ」と
足取りも軽く登っていました
道端に咲いていたハクサンシャクナゲの花
そして作業現場に到着
荒刈り班が先行し、刈ったササを片付け
さらに後方からきれいに下刈りしていくという
丁寧で地道な作業を続け
今まさにコルの手前までやってきました
ご苦労様です
作業している人たちの労をねぎらって
雨の中、みんなで下山してきたのでした

高田大岳・小岳のコルと箒場を結ぶこの線
歴史は長く
昭和30年代には開通していたはずです
周りの木々は成長し
なかなか眺望がきくとは言い難く
さらに高田大岳の中腹を移動する線なので
越える沢の多さ、急な斜面
滑る足元となかなかの難路です
それでも僕の中では
先人が開設した登山道が
今また、登山者によって利用されるという事の
嬉しさでいっぱいです
開通はもう少し先ですが登山者にとっては
酸ヶ湯~小岳~箒場
谷地温泉~高田大岳~箒場など
登山のバリエーションも格段に増えるはず
開通後、脚に自信がある方は
是非、利用してみて下さい
 尚、急斜面に階段などの工作物は
まだ備えられてはいません
ご利用の際にはくれぐれも慎重に
そして怪我のないよう山行をして下さい



2016年7月18日月曜日

束の間の青空に

ここ数日降っていた雨も上がって
朝から青空が広がっていました
晴れ間がのぞいているうちに少しだけ散歩です
雛岳を仰ぎ見ることができるつつじの小径へ
タチギボウシも花の数を増やしています
ウツボグサの花にキマダラセセリ
とんぼのアキアカネも元気に飛び回っています
二人で採った山菜のみず(ウワバミソウ)を
こしらえるKatsubonとYoshikoちゃん
ほんと仲良し夫婦です
高原で赤く色付くシロバナノヘビイチゴ

昨日までの雨の影響からか
今日の山は湿度が高く
陽射しも相まって
少し歩いただけでも汗だくになりました
気持ちのいい散歩だったな